新卒フリーランスの生存戦略

就活で全社にお祈りされて彼女にもお祈りされた難病患者がフリーランスエンジニアになって人類の幸せをお祈りする話

2020年の振り返り(2020年4月~8月)

2022年にもなったわけだし、ここ数年の人生を振り返ろうと思う。

昨年は、とにかく破綻した人生の計画を軌道修正するのに必死だった。2016年からの大学生活での無理が祟り、2020年の4月頃から人生の計画が大幅に狂いだした。2020年9月以降はその後始末に追われ、結局、2021年も丸々その対応に追われた。

長くなるので、今回は2020年頃の話について書く。

就活の失敗(2020年4月~7月頃)

10歳くらいの頃から、大学で早慶とかに行ってれば就活で路頭に迷うことないのかな〜と考え受験勉強をしていた。

人生で何かチャレンジするなら時間的にも体力的にも余裕のある大学生活が望ましいし、 仮に失敗したとしても、ある程度の学歴があれば適当な企業に入って人生を既定路線に戻せると信じていた。

地頭が悪すぎて受験にはかなり苦戦したが、なんとかSFCに入学し、5年近く自由気ままにやりたいことにチャレンジできた。 ただ、上記の安直な考えがアップデートされることはなく、完全に舐めきった態度で就活に臨んでしまうというミスをした。

その結果、11社中11社不採用という惨敗を喫した。

卒業後の進路が決まらない中、2021年の3月に行っていたクラファンのリターンの対応が進まないことや 卒論の中間発表や下宿の退去の準備にも追われ、少しづつ精神的に追い詰められていった。

彼女に振られる(2020年6月)

精神的な不調はプライベートにも影響をきたし、当時4年半ほど付き合っていた彼女に別れを切り出された。将来が不安になって私を信じられなくなったらしい。

誰より信頼していた人から、全く信頼されていなかったのは、完全に不意打ちだった。

私自身、2018年頃から指定難病患者になってしまったり、起業志向が強い人間だったりした。安定志向な彼女的にはそういった点は不安要素だったらしく、この時期に限界がきた。病気に関して言えば現代の医学では治らないし、起業志向は夢やライフスタイルに関わる部分だ。コミュニケーション不足もあるが、何より信頼に足る成果を何も出せていない自分が情けなかった。

恋愛周りは合理性を持ち込まないようにしていた聖域だったので、これはかなりショックだった。

SFC-LTの一時中断(2020年7月ごろ)

彼女と別れたことで安定的な選択をする必要がなくなったし、 メンタルが不安定すぎて継続しても泥沼化するのが目に見えていたので就活を中断した。

これで完璧に来年以降の自分の生活の見通しが立たなくなったため、 SFC-LTの一時中断、クラファンの返金対応を行う決意をした。 大切にしていたものを失って挑戦するのがどうしようもなく怖くなったのもある。

初めのうちは空元気でどうにかなっていたが、それも長くはもたなかった。

入院(2020年8月ごろ)

精神的な疲弊は、 確実に身体にも影響を及ぼす。

プロジェクトの一時中断からしばらくして、持病が悪化し、家でぶっ倒れて、1週間ほど入院することになった。 信じていた社会やパートナーに見捨てられて、それで残ったのがこの病弱な身体だけかと思うと辛かった。

来年からの生活や大学、夢、病気、何もかもが不安で、それらで頭の中がいっぱいだった。問題が山積していて何から手をつければ良いかわからず、毎日、その不安に押しつぶされていた。

再計画 (2020年8月~)

やる気はでないし、金もないので、途方に暮れた。

この頃はずっと、起きてから寝るまでメンタリストDaiGoの動画を見続けていた。情報を詰め込み続けていないと、頭がすぐに不安でいっぱいになる。

人には会えるほどのゆとりはなかったが、少しづつ散歩したり日記を書いたりしてできることを増やしていった。毎晩、不安なことを日記に書き続けていたら、無限のように思えた不安も有限だと気づけた。確かに毎日違うことで悩んでいたがが、記録してみると同じ悩みのローテーションだった。

悩みのリストがわかれば、あとはプライオリティをつけて、できることから一つづつ、着実に解決していくだけだ。もちろん、どう手をつけてよいのかわからない悩みも多かったし、すべての問題の解決に途方もない時間がかかることもわかっていた。ただ、終われば全てを取り戻せると自分を騙して、どうにか一つづつ着手し始めた。

振り返り

就活については、今でも無駄な時間だったと思っているので振り返るつもりはない。 強いて言うなら、面接官のような特定の個人の意見で左右される人生計画を組んでいたことが最大の敗因だった。

恋愛に関して言えば、長く一緒にいたせいでわかった気になって相手の気持ちに耳を傾けられていなかった。 自分の病気を気にしないようにしていたあまり相手が不安に思っていることさえ考えられていなかった。 あとは全てにおいて、どうしようもなく結果を出す力がなかった。

プロジェクトを一時中断した判断は正しかったと今でも思っている。 また、返金対応に対して、資金を寄付してくださった方々がいて、そのお陰でプロジェクトを諦めずに済んでいる。 そのことに今でも感謝しているので、いづれ必ずプロジェクトを再開したい。

2020年は人生のポートフォリオの大部分が自分に相関していたため、仕事周りから連鎖して他の領域すべてに影響を及ぼした。 健康面やキャッシュフローなど深い依存先には注意した方がよいし、できることなら自分への依存を引き剥がしたい。

9月移行は2021年とまとめて書くが、正直この1年は二度とやり直したくない。